12月16(火) こんなものを使っています |
例によって,娘たちとのバドミントンを楽しんでいます。
毎週木曜日は,小学校1年生の長女と1対1で,羽島バドミントンクラブの練習の前に,7時少し前から90分ほどバドミントンをやっています。
土曜日は,上記の長女と5歳になる次女と3歳になる長男と,そして,**歳になる女房と,計5人で羽島クラブの練習中,4時頃からコート1面を借り,2時間ほど練習しています。女房はというと,もちろんバドミントンは全くの初心者ですが,楽しそうに(私が思っているだけかもしれないが),娘達とのラリーやノックの球拾いをやっています。
練習が終わった後は,いつものことですが,お風呂に入って帰ってきます。木曜日は長女と2人でスーパー銭湯わくわくの湯に入って帰ってきます。土曜日は家族5人で安八温泉に入って帰ってきます。毎度のことです。
ちなみに,安八温泉は天然温泉で料金も大人300円,小学生100円,小学生未満無料と,とてもリーズナブルな設定になっています。家族5人で入っても700円です。これは,この温泉が安八町の老人保養施設でもあるためにこの様な料金設定になっているのですが,町内の60歳以上は無料です。また,ここは最近立て替えられたばかりの施設なのでとても清潔です。さらに,館内にはお値打ちに食事ができる場所もあります。もちろん酒類も売られています。休憩所もあり,町内の常連さんでいつもにぎわっています。だから,子供達を連れていっても,お年寄りの皆さんがよく声をかけてくれ,とてもアットホームな雰囲気なのです。
本当は木曜日も娘とここに来たいのですが,夜の9:00で閉館になるのでスーパー銭湯に行っているのです。ちなみにスーパー銭湯の入浴料金は,平日,大人400円,子供は0歳児から一律250円,土曜日の場合,大人450円,子供300円なのです。だから,土曜日に家族5人で行くとなると1800円も払わなければならないのであります。
ともあれ,家族でバドミントンをやって,温泉に入って,そして家で夕食を囲むというのが,何よりの楽しみになっている今日この頃です。
さて,前置きが長くなりましたが,こんな娘との練習において,今はスマッシュが打てるようにがんばっています。で,そのために,というのは,スマッシュが打てるようになるためにですが,こんなものを使っています(下の写真)。
この棒は100円ショップで買ってきた虫取り網の網を取ったものです。
伸縮自在に棒の長さが変わります。
よって,使うときは伸ばして,使わないときは縮めて,と大変便利です。
そこで,この棒に紐をつけたシャトルコックをつなぎました。
ちなみに,取り去った網の方ですが,これも使っています。
ガットを張っていないラケットに取り付け,虫取り網みのようにしています。
そして,これを子供に持たせ,ネット越しに色々な場所にシャトルをノックし,虫取りよろしく,シャトル取りをやらせています。
3歳の子供でも簡単にとれるようになります。もちろん喜んでやります。
本当はこれ,つまり,シャトル取り網,を作るために100円ショップで虫取り網を買ってきたのですが,
棒を捨てるのはもったいないと利用法を考えた結果が,こうなったのであります。
紐をリングに結び,そのリングを棒の先端に通しました。
そして,そのリングがとれないように,5センチ程度の間隔で2カ所にセロテープをぐるぐる巻きに張り付けました。
そして,下の写真のようにして使っています。
ヒッティングポイントを覚えさせるために有効です。
全力でヒットするとシャトルが気持ちよく棒のまわりをくるくると回ります。
ジャンプさせながらやるとさらに効果的です。
子供も喜んでやります。
この様な練習をやった後,下のような練習をしています。
ネットは子供のあごの高さに張っています。
そして,ネットから後方のバックバウンダリーラインへ向かう途中約2/3位の位置に立たせます。
そこで,例のかごにシャトルを入れて,私がノックをしています。
子供がスマッシュで狙うところは,シャトルを入れる筒です。
垂直方向の目標として,筒1本だけでは,目標が小さすぎてなかなか当たりません。
そこで,2本の筒を立てた状態でガムテープでくっつけています。
それをだいたい20本ぐらい並べて始めます。
1かごに100個くらいシャトルを入れています。
調子がよいときは2かごノックすると15本くらい倒れてくれます。
そうすると,娘はもう跳び上がって喜んでいます。
が,思い通りに倒れない日は,もーやーめた,といって,筒をラケットで倒しています。
全くもって,根性がないものです。
これについては,この根性のなさは母親に似たんだろうと,家に帰ってからビールを飲みながら,女房に言うと,
うちの子の悪いところは全て母親似です,と,女房は申しております。
どうせ私が悪いのです,と,冷静を装って言っております。ハイッ。
さて,この練習,3歳の息子と5歳の娘にも同様にネットの直前に立たせやっていますが,
結構倒れるので面白がってやっています。
同様に,バックハンドも練習していますが,それについてはまたの機会に報告いたします。
しかし,子供には,ハイバックは別にして,フォアハンドよりもバックハンドの方が簡単なようです。
が,それについても,またの機会に考えてみたいと思います。
あと,1週間で大学も冬休みです。東海女子大学の授業も早稲田大学の授業も12月22日で今年の授業は終わりです。
皆さん,ラストスパート,がんばって下さい。
ということで,今日は終わりです。さようなら。
目次へ
12月11(金) 1901年のバドミントンのルール |
以前,このサイトで1898年のバドミントンのルールについて紹介をしたことがある。したがって,今回の話題はその続編ということになる。
以下は,当時のバドミントン協会の機関誌を中心に研究した結果、明らかになったことである。
1901年4月12日に,The Badminton Association(バドミントン協会)の定期総会がロンドンにおいて開催された。
総会は,協会会長でギルドフォードクラブ所属のバックレー氏が議長を務め,議事の進行を行った。15のクラブから代表が参加をし,残りの10のクラブからは委任状が提出された。
この総会では,歴史的なルールの改正が行われた。それは,サウスシークラブ代表のシェークスピア陸軍少将(Major-General
G. R. Shakespear)から提案された案を元に行われたものであった。
さて、シェークスピア陸軍少将から出された提案の主な内容は以下のとおりであった。
まずはコートの形状である。1898年のバドミントンのルールについて紹介した際にも示したが,当時のコートの形は真ん中がくびれた砂時計型であった。非常に煩わしいコートであったために,シェークスピア少将はそれを現行と同様の長方形にしようという提案したのであった。
また,当時は,シングルスもダブルスも同じコートでやっていたのであるが,シングルス用のコートを新設しようと提案した。
さらに,ポストの設置位置についてもサイドライン上ではなくコートの外側に設置しようと提案した。これは,ポストの外側を通って相手コートに入っていくシャトルの通過を防ごうとするためのもであったと思われる。このような配慮をシェークスピア少将がしたのは,アワーグラス型コートではポストの外側を通過するシャトルをフォルトとしているが,その判定が難しくトラブルが頻発した。そこで,コートの外側にポストを設置しネットを張れば,そんなトラブルも起こらないだろうと考えてのことであると思われる。
実は,この提案は,今回の総会の前年,すなわち,1900年4月に行われた定期総会の際にもシェークスピア少将から出された。しかし,そのときは,長方形のコートで試合をやったらどのようなゲームになるのか、想像がつかないという意見が出された。そりゃそうだろう、私たちに置き換えてみれば、来年からアワーグラスのコートで公式試合をやりましょうと言われるようなものである。どんな試合内容になるか想像もつかない。
そんな意見が多数を占め、多数決をしたところ,シェークスピア少将の提案は小差で退けられた。しかし,アワーグラス型コートが不便であったことも事実で、1年間,試行期間を設け,色々なことを試してみて,来年,すなわち,1901年の総会で再び議論しようということになった。ちなみにそのときには,シェークスピア少将からではないがロングサービスラインの廃止も提案された。すなわち、ロングサービスラインをバックバウンダリーラインにしようという案である。
1901年の総会において、結局,コートの形状については,多数決の結果,23対2で変更が可決された。みんなが試しにやってみて,長方形の方がやり易かったのであろう。
また,シングルスコートについても新設されることになった。その寸法については,シェークスピア少将の原案を修正しながら現行の大きさに決まった。そのときに,ロングサービスラインについても検討されたが,バックバウンダリーラインをロングサービスラインにしようということになった。
さらに,ポストの設置位置については,シェ−クスピア少将の提案を元に折衷案が取り入れられた。つまり,新ルールでは,ポストはサイドライン上でも,あるいは,2フィートを超えない範囲であればコートの外側でもよいということになった。これは,狭い建物でプレーをしているクラブに配慮したものであった。つまり,コートの幅は,これまでの砂時計型のコートも新しい長方形型のコートも20フィートであるが,クラブによってはこの幅ぎりぎりの狭い建物でバドミントンをやっているクラブもあるのである。そこで,ポストを設置する位置をコートの外側何フィートという風に決めてしまうと困るクラブもでてくるのである。そこでこの様に幅を持たせたのである。
もちろん,サービス,プレーのいずれの時においても,シャトルがポストの外側を通過したとしてもフォルトではなくなった。
一方,ダブルスのロングサービスラインについては廃止にならなかった。もしこのときに廃止されていたら,ダブルスの戦術も全く違ったものになっていたであろう。現在、ダブルスの基本サービスはショートサービスであるが、廃止になっていれば、基本はロングサービスとなっていたであろう。
ダブルスでショートサーブが下手なために,試合で負けて泣いてばかりいる選手,いるでしょう。ラリーになれば負けないんだけれど、サーブが入らず、あるいは、甘い玉ばかりになって相手に決められ、得点に結びつかない選手、いるでしょう。あなた、これを読んでいるあなたもきっとそうでしょう。さて、このときに、もしもロングサービスラインが廃止されて、バックバウンダリーラインがロングサービスラインになっていたら、君は今,ダブルスの達人になっていたかもしれません。かくいう私も、ショートサービスが苦手で、何度も悔しい思いをしました。あなたの気持ちが、痛いほどよくわかります。
歴史に,もし,はないが,このようなことを考えて、自分が勝てない、あるいは勝てなかったのをルールのせいにするのもおもしろい、とは思いませんか?
ということで,最近なんだかとっても寒くなりました。美濃地方でも山間部には雪が降っているようです。ということは、スキーシーズン到来ということか。また、楽しみが増えました。それでは皆さん、どうぞご自愛下さい。失礼いたします。
目次へ