7月28日(月) MTBで乗鞍スカイライン

 東海地方にもようやく梅雨明け宣言が出されました。

 この前の土曜日は久しぶりに我が家で静かなひとときを過ごした。そう、小学校が夏休みに入ったということで家人と3人の子供たちがおじいちゃんとおばあちゃんの家に泊まりがけであそびに行ったのである。であるから、家の中には私だけしかおらず、なにをしようと邪魔されることもなく、なにをしようと文句を言われることもなく、なにをしなくてもしかられることもなく、ゆったりとした時間が流れていった。こんなことは何年ぶりのことであろうか。ということでなにをしていたかというと、ぼー、とソファーに横たわり、ぼー、とテレビを見て、ぼー、と新聞を読んで、ぼー、と昼寝をした。なんということもないひとときではあるが、これがなかなか幸せな瞬間なのである。

 夕方近くに夕刊が配達されてきた。で、その一面を見てみると東海地方に梅雨明け宣言が出されたというではないか。そこで血が騒いだ。夏山山行、のである。明日も独身。なにをやろうと気兼ねはいらない。というのは、普通は子供たちがいて、家人は家事、育児に大わらわの毎日である。私一人がのんびりと遊び回るわけにはいかないのである。そこで、普通の休日は全力で育児に勤しんでいるのであるが、明日は誰もいない。遠慮はいらない。で、どこに登ろうかととノートパソコンに電源を入れインターネットをはじめた。
 あっちの山も呼んでいる、こっちの山も呼んでいる。岐阜は木の国、山の国。登る山には事欠かない。ともあれ、色々な情報を仕入れていると乗鞍スカイラインの情報が目に入ってきた。ご承知の通り、今年から乗鞍スカイラインへの自家用車の乗り入れが規制されるようになった。これは環境保護の観点からではあるが、おかげで、自転車の通行が可能となったのである。これを見逃す手はないということで、明日の山行は乗鞍岳と決定した。

 そこで、今日は羽島バドミントンクラブの練習日、普通は土曜日の練習には行かないのであるが、今日は独身、久しぶりの外食でお酒をおいしく頂かなくてはいけない、ということで思わず思い立って練習に行った。そして、S谷さんとのシングルスなどでしっかりと汗をかいて帰宅。ぐっとエビスの黒缶ビールをあおり、さっとシャワーを浴び、近くの居酒屋へと足を運んだ。一人静かに居酒屋でお酒を飲む。ほぼ1年ぶりのことだ。しかしながら、明日の山行のこともあるので酒量は抑えなければならない。キリンクラッシクラーガーの大瓶1本と本格いも焼酎伊佐美のお湯割り2杯をゆっくりと時間をかけながら飲んで至福の思いで帰宅。そして、寝酒にアサヒスパードライの350ml缶1本とそば焼酎博多の華をストレートで少々飲んで9時に就寝した次第。

 当日はPM4:00に起床した。目覚ましは4:15にセットしていたが、その前に起きてしまったのである。小学校の時の遠足の日を思い出す。楽しいことがある日の朝は目覚まし時計がいらないのである。
 おおかたの準備は昨夜していたので、朝刊を急いで読んで、マウンテンバイク(MTB)を愛車スパシオに積んで4:30に自宅を乗鞍へ向けて出発した。東海北陸自動車道と郡上八幡からはせせらぎ街道を利用して車を進めた。途中のサービスエリアで朝食をとったり、道の駅でトイレ休憩やコーヒータイムをとり、8:00の5分前に平湯峠にある乗鞍スカイラインのゲートに到着した。
乗鞍スカイライン情報


県道59号線で平湯の前でこの看板を左折。
自家用車は平湯峠までいけます。

 ゲートの前には3人の係りの人が交通規制のために警備をしていた。で、念のために自転車は通行してもよいですかと聞いたところ、もちろんいいですよ、気をつけて行ってきてください、と言ってくださった。駐車場(無料)に車を止め、MTBを降ろす。
 そこでこれから、15km、ただひたすら登りのみの自転車登山の開始である。15kmの自転車登山というとイメージがわきにくいと思うが、東海女子大学の入り口に坂道がある。あの坂道はだいたい100mくらいの長さであるが、あの坂道の150倍をひたすら登ると思ってください。

          
車に積んだMTBを降ろしたところ                      スカイラインのゲート

 ゲート地点の標高が1684m、目標とする畳平の標高が2702mであるから、その差は1016mである。思わず気合いが入った。8:15、登山開始。最初は適当に休憩を入れながらとのんびり登ろうと考えていたが、走り出したら途中で休みを入れられない。短パン半袖で漕いでいるが汗だくだくである。しかし、すこしでも止まると寒い寒い。また、休みを入れるとピンと張りつめている緊張感が切れそうで怖い怖い。一度緊張感が切れるとそれを張り直すのは大変大変。であるから、一気に登り詰めた。

          

スカイラインの様子、あいにくガスがかかっていて、視界は不良。

          

スカイラインの様子、あいにくガスがかかっていて、視界は不良。

 所要2時間25分。10:40に畳平に到着することができた。充実感120%。推薦のコースです。畳平ゲートの係りの人に自転車の入場料金はいくらですかと聞いたら、無料です、といわれたので申し訳なく思い、公衆トイレの前に設置されている環境トイレのための寄付を募る箱に若干のお金を投入した。私って偉いでしょ。
 
          
畳平、鶴が池前にて                              左の写真からほんの10分後、寒いので服装が替わっています。

 スカイラインには、バス、タクシーおよび若干の許可車以外は走っていないので、静かな自転車登山ができる。ただし、バスに関しては、バスのボディーに低公害車と印があるものについては問題はないが、それ以外の観光バスについては、特に、登りの時にすごい排気ガスを出して走っているので、迷惑、迷惑。環境破壊もいいところではなかろうか。こんなバスの規制も、これからは必要なのではなかろうか。特に、なにわナンバーでボディーにZIPANGと書かれたバスの排ガスはひどかった。いやほんと。

 畳平で少し休憩し、今度は徒歩で乗鞍岳の最高峰の剣が峰を目指した。11:30に畳平を出発し、所要65分、12:35に剣が峰頂上(標高3026m)に到着した。ここは、高校2年生の修学旅行で訪れて以来の地である(そのときは畳平までバスで登ったが)。

          
一番高いところが目指す剣が峰山頂                     剣が峰山頂 3026m

 途中では、高山植物、岐阜県の鳥の雷鳥、岩ヒバリにも出会った。目の保養をさせてもらった。こんな厳しい環境の中で、その昔から、命のバトンタッチを続けている君たちはすごいよ、と、いつも酒ばかり飲んでいてそんな環境保護に疎い私でも、本当に、思いました。

          
コマクサ                                      シナノキンバイ

          
タカネイブキボウフウ                              岩ヒバリ

雷鳥

 頂上で若干休憩し12:50に下山開始。所要45分、13:35に畳平に到着。10分の休憩の後、13:45に自転車でスカイラインを下りはじめ、所要35分かけ14:20に平湯峠のゲートに到着。しかし、下りは寒かった。半袖Tシャツの上に長袖の登山シャツを着て、さらにその上にフリースを着込み、おまけに登山用の手袋までつけて自転車で駆け下りたが、これでも30分間の下山時には寒かった、寒かった。そして、怖かった、怖かった。ちょっと油断すると時速50kmくらい楽々出るので。自転車で50km出すとかなり怖いですよ。横を見ると断崖絶壁が続いているので。ハンドルを握る腕が振るえていました。

 平湯峠に着いて、自転車を愛車のスパシオに積み込み、汗を流すために平湯温泉の神の湯に向かった。ここは、日帰り専門の露天温泉で、繁華街からちょっと奥まったところにあってわかりにくいが、渓流の横にあり瀬音を聞きながらゆっくりと汗を流すことができる。わかりにくいこともあってお客も少なくお勧めです。料金は400円也。


神の湯入り口、もしかしたら秘湯かも

 温泉の後、せせらぎ街道と東海北陸自動車道を利用して18:30自宅到着。よい一日であった。
 家族が帰ってくるのは明日。もちろん今日も夕食は居酒屋。おいしいお酒を頂いたが、家族がいないのもちょっと寂しい。ま、明日帰ってくる。楽しみに待とう。でも、にぎやかになるだろうな・・・・・・。

 ということで、山はいいですよ。そして、家族はもっといいですよ。

 
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7月16日(水) 都市体育大会

 来る8月2日(土)および3日(日)にかけて、我が羽島市において、第49回岐阜県都市体育大会が開催される。

 これは岐阜県下の都市が都市対抗で行うスポーツ競技大会で、陸上競技や軟式野球を始め11種目の競技に分かれて、熱戦が繰り広げられる予定である。
 バドミントン競技もその中の種目であるが、バドミントン競技は男女混合の団体戦形式で行われる。すなわち、男子ダブルス、女子ダブルス、男子シングルス、女子シングルス、混合ダブルスの順番で試合を行い3試合先取した方がで勝ちというやり方である。
 
 私は羽島市の監督兼選手として出場予定で、試合を楽しみにしているが、もちろん試合後の打ち上げも楽しみにしている。羽島市のメンバーの間では、現在、オーダーをどうするかということよりも、どこで打ち上げをするかということにもっぱらの関心が集まっている。もちろん、1日目の打ち上げ、2日目の打ち上げ、違った場所で2回行うのは当然のことであるが。S谷さん、どこにしましょうかね。初日は魚勝で鮎の塩焼きとナマズの蒲焼きでも食べ、2日目はじゅうはちやで焼き肉でも食べますか。あ、中華もいいですね。いや、ここは奮発して2日目あたりは寿司屋にしますか。まあ、お酒が飲めればどこでもいいですが・・・・・・。

 ということで、組み合わせがわかったのでお知らせをいたします。1日目は、以下の4つのゾーンに分かれてリーグ戦を行います。そして、2日目は各グループの1位のチームが抽選によって対戦を決め、トーナメント形式で準決勝と決勝戦を行いチャンピオンを決めます。

 Aゾーン 土岐市、美濃加茂市、関市、可児市
 Bゾーン 各務原市、岐阜市、大垣市、美濃市
 Cゾーン 瑞浪市、多治見市、羽島市、中津川市
 Dゾーン 山形市、恵那市、高山市

 出場される選手の皆様には怪我に注意しながらご健闘下さい。私も出場しますので、お手柔らかにお願いいたします。
 あっ、**たろうさん、同じゾーンになりましたね。リベンジをしますのでお覚悟の程を、といっても今回は若手がたくさんいますので、私はミックスダブルスには出場いたしませんが。ご健闘をお祈り申し上げます。

 それでは、羽島市にある、簡保レクセンターでお目にかかりましょう。ここには天然温泉もありますのでお楽しみに。さようなら。

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7月10日(木) 依存症



 本日、家を出るときに雨が降っていた。ここのところ、毎日、雨である。ということで、本日は愛車のスパシオで出勤してきた。

 で、研究室について早速パソコンの前に座り仕事をしようとしたが、何となく今日はからだがだるい。目の奥の方に何かが詰まっているようで不快である。頭もすっきりしない。肩も重くて締め付けられたような感じである。そう言えば昨日は寝付きも悪く、眠りも浅かったような気がする。いつもは、お昼前の11時頃になるとお腹がすいてしょうがないのであるが、今日は全然食欲がわいてこない。しかし、食事はしっかりとらなければいけないので、愛妻弁当を開くが全然おいしくない(妻が保険金目当てで、毒を盛ったわけではないとは思うが・・・・?)。体調不良である。なぜだろう。かぜか?ちょっと違うようだ。飲み過ぎか?昨日は飲むには呑んだが、ビール大瓶1本と日本酒2合と焼酎1合なので大した量ではない。おかしい。疲れか?昨日は1限目に人間健康学、2限目に運動スポーツ論の講義を行い、お昼休みを挟み、1:30から4:30までの会議と5:30から7:30までの会議があったが、どちらも有意義な会議で疲労は感じなかった。家に帰って、食事のあとお酒を飲みながらパソコンに向かって2時間ほど原稿を打ったが、こんなのは大したことない。何でだろー、何でだろー、この体調不良の原因は、と考えていて、ふと外を見ていたら、雨がやんでいた。そこでふと思い当たることがあり、靴を履いて外へ出た。そして、おもむろにゆっくりと走り出した。さらに、スピードを上げて走り始めた。あてもなく、一心不乱に走り続けた。琴塚古墳の横を通り、岐東グラウンドを過ぎ、野一色の白山神社の前を通り、走った、走った、走った。そして約40分程走り、先ほど研究室に戻ってきて、シャワーを浴び、今、パソコンの前に座っているところである。
で、今の体調はというと。目はぱっちり、頭はすっきり、肩しゃっきり、ベストである。
 
 そう、今朝の体調不良の原因は、運動不足のせいであったのである。このところ毎日雨で、自転車通勤ができない。もちろんジョギングもできなかった。いつもは片道20kmの道のりを所要約1時間かけて通っているのである。であるから、毎日2時間は自転車を漕いでいるのである。それが、今日で3日続けて愛車のスパシオで通っているのである。2日くらいは運動しなくても耐えられる。しかし、3日となると身体が悲鳴を上げてこのような体調不良を起こすのである。1年に何回かは必ずある。どうしても梅雨の時期に多い。で、お昼休みに40分ほど、一心不乱に走ったところそれに身体が反応してくれたということだ。よかった。

 同様に、2年ちょっと前、右足首の少し上の所を骨折した時のことだ。忘れもしない、1月に全国一斉に行われた大学入試センター試験初日のことである。私は試験監督をつとめるために出勤した。その日は朝から折悪しく雪がちらほらする天候であった。それが、昼を過ぎる頃から大雪となり、試験が終わる頃には数十センチの積雪となっていた。
大雪の日となった試験初日であったが、その日は試験終了後に本学ホッケー部のインカレ優勝祝勝会に出席するために岐阜ルネッサンスホテルにタクシーで駆けつけた。

 やはり祝勝会というのはよいもので、お酒をしこたま頂いた。2次会にも参加した。ホテルの中はエアコンのおかげで快適、雪のことなどはすっかり忘れていた、が、ホテルの外へ出てみるとあたりは一面雪化粧、やっとの思いでタクシーを拾い自宅へ帰ってきた。そして、タクシーを降りて、数歩、歩いたところで、雪の影響か、お酒の影響か、いずれかはわからないが、すってんころりん、もんどり打ってひっくり返ってしまった。気を取り直して立ち上がってはみたものの、足の様子がおかしい。どうも捻ってしまったようだ。這いずるようにして玄関にたどり着いたところ、家人が心配そうな表情で奧から出てきた。で、足を見てもらったところ、「お父さん、めちゃめちゃ腫れてるよ」というではないか。こちらは、お酒の影響でそれほど痛みは感じないが、とりあえず、家人の指示に従って、氷で患部をしばらく冷やして、眠りについた。

 翌朝、目覚めたところ、痛い、足がめちゃめちゃ痛い。これはひどい捻挫だなと思って、家人の運転する自家用車で近くの接骨院へ、「足」を運んだ。たまたま、B接骨院の院長先生が駐車場で車から降りようとしていた私を治療室から見かけてくれて、大変そうだからこちらから車の方へいくと言ってくれた。申し訳ないと思いながら待っていると、すぐ来てくれた。わたしが、どうもひどい捻挫をしたみたいですと言ったところ、じゃあ見せてといって患部をさわってくれた。そして、これは骨折、間違いない、と言われた。手術が必要かもしれないので、今すぐ整形外科へ行きなさいと続いて言われたので、指示に従って行きつけの整形外科に行った。そうしたら、やはり、骨折であった。先生に手術をした方がいいけれどもどうしますか?と尋ねられたので、面倒なのでやめておきます、と答えたら、早速、膝下までギブスを巻かれてしまった。
 当然、センター試験2日目の試験監督はできない。ピンチヒッターを努めてくださった先生、どうもありがとうございました。この場をお借りして深く御礼申し上げます。

 整形外科の先生には、しばらくの間は安静にしておくようにといわれた。したがって、その言葉に従いそうした。1日が過ぎ、2日が過ぎ、3日が過ぎたころ、やはり体調を崩した。運動不足のためである。そこで、ギブスをつけたまま、1日おきに1時間ほど自転車でH市内を徘徊した。おかげで体調不良は直った。が、先生にはしかられた。でも、自転車はやめなかった。が、骨折の直りは、はやかった。先生もびっくりしていた。やはり、骨折には運動療法がいいのかも・・・・。でも、まねはしないで下さい。

 私の卒論ゼミの学生に依存症について研究している人がいる。依存症というと、アルコール依存症とか、たばこ依存症とか、薬物依存症とか、パチンコ依存症とかが思い浮かぶが、運動依存症というのも立派な依存症である。まさに、私は運動依存症である。今日は禁断症状がでてしまったのである。

 運動不足の人が、運動をすると、翌日には、筋肉痛や疲労で大変らしいが、いつも運動をしている人がしばらく運動をしないというのも本当につらいものなのである。いやほんとに。

 高校受験の時も大学受験の時も、深夜遅くまで受験勉強をしていて、同様の症状に陥ったとき、夜の町を辺り構わず走り回って、顔を「ざぶっと」洗って勉強机につくと、英単語や歴史の年号が、覚えられた,覚えられた。受験生の人はご参考に、とは言っても最近は物騒なので、夜の町はやめた方がよいと思います。家の前で縄跳びなどはどうでしょうか。

 ということで、今日は娘とのバドミントンの日。娘との練習が終わったら、S谷さんとシングルスなどやって運動不足を解消しよう。もちろん、これはお酒をおいしくするためではあるが・・・・・。

 それでは、みなさんも、適度な運動と適度なお酒で、人生を充実させてください。

 
See you next.

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7月2日(水) 浦島太郎



 いよいよ7月に入りました。あと1ヶ月がんばれば夏休み、ということで本格的な研究活動にはいることができる。今年の夏休みは、昨年、ソルトレークシティーで開催されたオリンピックとパラリンピックの新聞報道の比較検討を朝日新聞、毎日新聞、読売新聞の縮刷版を使って行うつもりである。

 さて、本日は梅雨の晴れ間ということで例によって自転車通勤をしてきた。そこで、木曽川の堤防を愛車のマウンテンバイクで全力疾走していたところ、前方の道路真ん中に、大きな石を発見した。ペダルを踏みながらだん近寄っていくと、なんだか少し動いている。そして、もっと近寄っていくと、なんとそれは石ではなく、体長約30cmの草ガメであった。思わず自転車を降り、前から、後ろから、右から、左から眺めたが、元気そうであった。ちょんと甲良を指で突っつくと、あわてて首や手足を甲良の中に引っ込めてしまった。
そのカメは→ここ

 この道路は、交通量こそ多くはないものの、時々、車も通る。このままにしておいたらきっと踏まれてしまうと思った。いくら硬い甲羅といえども車に踏まれたらひとたまりもない、ということで、ひょいと両手で捕まえて横の草むらに離してやろうと思ったが、川辺まで50m程ある。よくもまあこんな所まで来たものだが、雨による増水でこんな所まで来ることができたのであろう。横の草むらに離しただけでは再び道路の真ん中に出てこないとも限らない。そこで、心が優しい私は、片手でカメを持ち上げ、もう一方の手で自転車のハンドルを握り、河原に降りることが出きる場所を探した。500m程進むと、何とか降りられそうな場所があったので、マウンテンバイクの機動力を活かして、5m程の高さの堤防をどどーっと駆け下り水辺に進んだ。そして、カメを水の中に離してあげた。最初は甲羅の中に顔と手足を入れたままでじっとしていたが、2分ほどたったところでおもむろに顔と手足を出し始め、沖へと泳いでいったのであった。
その写真は→ここ 

 なんと優しい私である事か。「わたしーってすばらしいー」てコーナーが、東海ラジオで夕方やっているラジオクルージングという番組の中にあるが、はがきを出してみようか。
 今夜あたり、きっと、カメさんが私を竜宮城に連れていってくれるのではなかろうかと思う次第である。

 あ、竜宮城といえば、筆者はご幼少のみぎり、福岡市の大濠公園という福岡城址の横にある有名な公園に隣接した神社庁幼稚園(今はない)というところに通っていたが、我がすみれ組ではクリスマス発表会において童話の「浦島太郎」を披露した。そして、なんと筆者は、そのときに主役の浦島太郎を演じたのであった。ちなみに、担任は井上和子先生であったが、その後お元気でらっしゃるだろうか。
 昔は、そのような発表会のときの衣装はすべて自前であったので、母親が着物を縫ったり、父親が竹を探して釣り竿を作ったり、わらを探して前掛けを作ったりと大変だったようである。
浦島太郎に会いたい人は→ここ

 ともあれ、今夜あたりは、鯛やヒラメの舞い踊り、とはいっても、毎晩繰り広げられる3人の不肖の子供たちのバカ騒ぎではあるが、それを見ながら晩酌でもするか。
 しかし、決して、乙姫様に家人が化けるなどといったことはないように願いたい。酒がまずくなるばかりである。

 ということで、ビールが目の前にちらついてきましたので終わりにします。さようなら。


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6月26日(木) 日焼け止めクリームへ