8月27日(土) タマゴッチ

 一ヶ月ほど前のことです。

 私がソファーに座ってテレビを見ていたときのことです。

 突然、小学3年生と小学1年生の娘2人と保育園年中組の息子の計3人が私の前に正座をしました。
 そして、3人そろって両手を合わせ、「一生のお願いです」、と、言ってきました。
 私も、いきなりのことでびっくりしましたが、「お願いとはなんだい」、と、聞いてみました。
 そしたら、「どうしてもタマゴッチがほしい」、と、言ってきました。

 今、子どもたちのあいだでは、タマゴッチが大人気なのだそうです。
 確かに、近所の子どもたちの多くが、このゲーム機を携帯電話のストラップで首にかけています。
 私はこのゲームがどういうものかをよく知りませんが、たまごぐらいの大きさのゲーム機で、ひよこみたいなペットを飼育するゲームなのだそうです。
 ゲーム機間で通信もできるのだそうです。
 だから、これを持っていないと友達と遊ぶときに仲間に入れないのだそうです。

 私はよく考えて子どもたちに、「これから君たちの様子を1週間ほど見て、買うか買わないかを決める」、と、伝えました。
 それからはバドミントンの練習中も集中力が途切れそうになった時に、「タマゴッチはいらないんだな」、と、言うと、見違えるようにがんばるようになりました。
 また、女房にいろいろなことを言いつけられてぐずぐずしているときでも、「タマゴッチがかかってるぞ」、と、ひとこと言うと、それはもう人が変わったようにてきぱきと行動するようになりました。

 しばらく子どもたちの様子を見ていて、私も、これは買ってやらなきゃいかんなー、という気持ちになりました。
 そこで、子どもたちにそのことを伝えるとそれはもう跳んで喜んでいました。

 で、大きなおもちゃ屋だったら売っているだろうと、トイザラスに行きました。
 そしたら、なんと売り切れということでした。
 その後、何件かのおもちゃ屋に行ってみましたが、どこもここも売り切ればかりでした。
 そこで、店員さんにたずねたところ、タマゴッチは今大人気で生産が追いつかない状態だということでした。
 次の入荷がいつかもわからないし、入荷したとしてもあっという間に売り切れるということでした。
 インターネットのオークションなどでは、定価が2600円程度のものにプレミアがつき9000円近くの価格で取引されているということでした。
 
 子どもたちは、これでタマゴッチを買ってもらえると思っていただけに落胆も大きく、思わず涙ぐんでしまいました。
 しかしながら、ないものは仕方がないので、「こんなことぐらいで泣くな!」、と、しかりつけ帰宅しました。
 
 が、子どもたちは納得できません。
 が、ないものはどうしようもありません。
 わたしも、その後、どこかに売っていないものかとおもちゃ屋を回ったり、電話をかけたりしていましたが、よい情報が得られませんでした。
 で、そうこうするうちに1ヶ月がたちました。

 さて、昨日例によって自転車通勤で帰宅すると、子どもたちがたまたま家の前で遊んでいました。
 3人の子どもたちは私の姿が見えたということで、猛ダッシュで私のほうへ駆け寄ってきました。
 そして、3人が大声で、「明日、トミダヤでタマゴッチが売られるよ!」、と、叫びました。
 よく聞いてみると、長女の友達の情報で、近所にあるショッピングセンターのおもちゃ売り場に、明日タマゴッチが入荷するということらしいのです。

 そこで、私は早速そのおもちゃ屋さんに電話をしてみました。
 するとその情報は間違いなく、明日入荷するということでした。
 で、詳しく聞いてみると、82個のタマゴッチが明日売り出されるということでした。
 そこで、開店時間を聞き、開店と同時に行けば買えるかと聞いてみました。
 そしたら、店員さんには、「とんでもない。早朝から並ばなければ無理ですよ」、と、言われてしまいました。
 そこで、「何時に並べば買えますか」、と、聞いてみたところ、「まったくわからない」、という返事でした。

 ということで、昨晩は子どもたちの期待を一身に受けて、何時に並べばよいかを検討しました。
 10時開店なので、1時間前に並べばいいかな、と思ったり、いやいや、2時間前のほうがいいかな、と思ったり、一杯飲みながら思案をしました。
 が、だんだん面倒くさくなり、明日、起きた都合で考えよう、ということで眠りについてしまいました。

 そんなこんなで、今朝、「
タマゴッチ」、という、大きな叫び声で目が覚めました。
 そして横を見るとそれは次女の寝言でした。
 タマゴッチ、タマゴッチ、と寝言で言っていました。
 そこで、おもむろに時計を見ますと6:00少し前でした。
 私は、こんな早朝に、たかがタマゴッチを買うために並ぶ馬鹿もいまいと、もう一眠りしようと思ったりもしましたが、念のために車で5分のところにあるショッピングセンターに様子を見に行くことにしました。

 6:10ぐらいにショッピングセンターに行ってみました。
 そしたら、もうすでに20人近くの人が並んでいるではありませんか。
 先頭の人は5:00に並んだというではありませんか。
 私はあわてて自宅へ電話をし、女房に娘2人をたたき起こすように伝えました。
 そして、きびすを返し自宅に戻りました。
 1人で1個しか買えないので、3個買うには3人並ばなければなりません。
 ということで、2人の娘を迎えに行きましたところ、いつもは朝起きるときにぐずぐずする娘たちが、たった5分の時間で着替えも済ませ、女房が準備したおにぎりやお茶などを持って玄関で待っていました。
 
 3人でショッピングセンターに着いたのが6:30頃でした。
 私たちは先頭から25番目ぐらいでした。
 タマゴッチは82個販売されるので、まずは安全圏ということで、腰を落ち着けて時間が来るのを待ちました。
 それから、人がだんだん増えていきました。
 やることがないので、時々人の数を数えたりなんかしておりました。
 7:00の時点で約50人の人が並びました。
 7:30で80人くらいが並びました。
 その後もどんどん増えていきましたが、もう、定数は過ぎているので、これから並んでも後ろの人は買えないのになー、などと、かわいそうに思いながら並んでいました。

早朝6:30の状況です。


 で、並び始めて2時間30分がたった9:00ちょうどに整理券が配られることになりました。
 そして、先頭の人から順番に券が配られ、私たちも念願の3枚をゲット。
 その後、様子を見ていますと、やはり定数で整理券の配布は終了。
 予想通り、後ろの人たちは整理券をもらえませんでした。100人くらいはもらえない人がいたようです。
 あと1人というところでもらい損ねた人の落胆振りは大きく、その気持ちはよくわかりました。
 その後、お店の開店までの1時間をショッピングセンターの片隅で待ち、都合3時間30分の時間を使い、無事、タマゴッチ3個を手中に収めました。

ゲットした3個のタマゴッチです。


 ともあれ、大変疲れる土曜の午前中でした。
 しかしながら、子どもたちの喜びは大きく、1個2625円の買い物でしたが、なんか得をしたような気分になりました。
 と同時に、日本って本当に平和な国だな、とも実感いたしました。

 ということで子どもたちは、朝からタマゴッチを持って友達の家に遊びに行っています。
 お昼ごはんを食べに帰ってきましたが、お昼ご飯が終わると、再び、違う友達の家にタマゴッチを持って出かけていきました。
 夜は友達がタマゴッチを持って、我が家に泊まりにくるそうです。

 たかがタマゴッチ、されどタマゴッチ、です。
 今日もこれを肴においしいお酒が飲めそうです。
 そして、また、よい思い出を作ることができました。
 
 それでは、今日は夕方からバドミントンの練習です。
 今日は小学3年の女子1名、小学1年の女子1名、保育園年中組の男子1名を指導する日です。
 最近、小学1年の女子が急に伸びてきました。
 とても楽しみです。

 ということで、失礼いたします。

 ごきげんよう!

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8月19日(金) 伊吹山(1170m)

 8月16日、お盆の休日を利用して登ってきました、標題の伊吹山にです。

 もちろん、登山の目的はバドミントンのためのトレーニングということです。
 つまり、バドミントンのために必要な足腰の力を鍛えるためにということです。
 
 と、同時に、今回の登山には、長男の忘れ物を拾うためにという目的もありました。
 
 さて、この伊吹山ですが、私にとっては、娘たちのバドミントントレーニング登山の山として目標とした、思い出深い山です。

 実は、私は長女が生まれたそのときから、バドミントンをやらせたくていろいろと計画を練ってきました。
 その一環として、バドミントンのための体力養成の目標として、3歳になるまでに伊吹山に自力で登らせるという目標を立てました。

 そこで、そのために、子どもたちには歩けるようになると同時に、盛んに歩かせるようにしました。
 おだてて、ほめて、しかって、それは根気よく歩かせました。
 伊吹山登山を成功させるための練習として、金華山へも何度となく通いました。
 そこでは、泣いても、わめいても、ひたすら歩かせるといった荒療治もしました。

 その甲斐あってか、長女の場合は3歳になる少し前に、3合目から伊吹山の頂上に、自力で登ることができました。
 確か、登りだけで3時間以上はかかりました。
 次女も3歳を迎えると同時に3合目から自力で登頂することができました。

 しかしながら、長男は、お姉ちゃんたちが伊吹山よりもっと高い山を目標にし始めたことから、それに付き合ってばかりで、伊吹山にはまだ登頂を果たしていませんでした。
 ということで、今回は長男の忘れ物、すなわち、伊吹山登頂という忘れ物を拾うために、登ってきました。

 ということで今回も例によって山情報です。

 さて、今回のメンバーは、小学3年生の女子1名、小学1年生の女子1名、保育園年中組の男子1名、および私と女房、そして、女房の叔母さん(64歳)の計6名でした。


 8月16日の朝8時30分に伊吹山の駐車場に到着しました。
 そして、ゴンドラを利用し3合目まで登りました。

 本当はきちんと登山口から登り始めるべきでした。
 しかしながら、叔母様が中学校の遠足以来50年ぶりに登山をするということで無理をさせることができませんでした。
 ということでゴンドラを使って、登山口から3合目までの往復3時間の道のりをエスケープしました。

 ということで、例によって山情報です。

 8時50分に3合目に到着しました。

3合目から望む伊吹山です。

花を愛でながら、景色を愛でながら、のんびり、のんびり、登っていきました。

9:30に5合目の売店に到着しました。
生憎、まだ開店してはいませんでした。

カキ氷やドリンク類が売っています。
カキ氷は500円です。

10:00に6合目に到着しました。
まだまだ頂上は遥か彼方です。

6合目から見た頂上。

10:25に7合目に7合目に到着しました。

7合目です。

8合目には祠があります。
10:45につきました。
お賽銭を上げてお参りをしました。

8合目の祠です。
5歳児が登っておりますが、
伊吹山には危ないところはありません。

11:20に頂上に到着しました。

頂上での記念撮影。

例によって頂上ではラーメンを作って食べました。

みんなもりもりラーメンを食べています。

その後12:30に下山を開始し、14:30に3合目に到着、ゴンドラに乗り込み、無事下山を終了しました。
本日の行動時間は約6時間でした。

ゴンドラ乗り場の様子です。
ちなみにゴンドラ料金は、
大人往復1000円、子ども往復500円です。

ということで、無事、伊吹山トレーニング登山を終了することができました。

追伸
64歳になる叔母さんは日ごろ運動をまったくやっていない人で、50年ぶりに伊吹山に登るということで、私としては本当に緊張をいたしました。
途中で心筋梗塞にでもなったらどうしようと本当に思いました。
ですから、無事に下山できたあと、女房の実家では、それはそれはおいしいお酒を飲むことができました。

ということで、いま、岐阜では全国中学校体育大会が開催されています。
本日もバドミントンの大会を見学してきました。
明日も娘たちを連れて見学にいってこようと思っています。

ということで本日は失礼いたします。
ごきげんよう!


8月12日(金) ある日の我が家の風景

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