8月12日(金) ある日の我が家の風景

 先日、土曜日の夕刻近く、2人の娘とバドミントンの練習に出かけようとしていた時のことです。
 ラケットや着替え、お茶やおやつの準備をしていたときのことです。

 女房が、それはびっくりするくらいの大声を張り上げました。
 「
 だれのしわざなの〜〜〜! 」、と。
 
 私はあまりの剣幕に、思わずびっくりし、声の発信源である玄関に恐る恐る行ってみました。
 そうしたところ、そこは、すなわち玄関の状況は悲惨なもので、観葉植物が引っこ抜かれて、あたり一面に砂が散乱している状態となっていました。

 うちでは、猫も犬も飼っていません。
 もちろん外部から誰かが侵入したということも考えられませんでした。
 となれば、犯人は3人の子どものほかには考えられません。
 
 ということで、早速、3人の子どもたちが玄関に呼ばれました。
 女房はというと、その日は朝から家中の大掃除をやったところで、もちろん玄関も念入りに掃除を済ませたばかりの状態にありました。
 
 そこで、腹に据えかねた女房はというと、3人の子どもたちを前にして怒鳴りました。
 「
 だれがやったか、正直にいいなさ〜い 」、と。

 で、子どもたちの反応ですが、末っ子である長男の視線が定まらず、おろおろした様子で、もう犯人がだれであるかは一目瞭然でした。
 しかしながら、よせばいいのに、息子は女房のあまりの剣幕に恐れをなして、「ぼく、やってない」、と、一番最初に思わず切り出してしまいました。
 と、こうなってしまうと戦況は一変し、女房と娘2人の連合軍対息子という図式になってしまいました。
 こうなると、息子がいくら孤軍奮闘しようとも、アメリカとイラクの戦争のようなもので、勝負になりません。 
 というか、犯人は明らかということで、抵抗しようともできない、言い訳をしようともできない息子はただ泣き叫ぶだけのことで、あとは女房に散々お小言をもらい、女房は掃除機を取り出して玄関掃除をやり直しておりました。
 が、息子はいい訳すらさせてもらえなかったということで、最後まで自分がやったということも、ごめんなさいということも、一言も言わずじまいで、これがまた、女房の反感を買い、さらに追い討ちのお小言を頂戴してしまいました。

 しかしながら、兄弟が3人いるということはよいことで、ここで、小学1年生の次女が長男を仏間に引っ張っていき、なにやら説教をしていました。
 そして、よく聞いていますと、次女が「悪いことをしたときは正直に言わんといかんよ、そして、
正直にあやまらないかんよ」、と、諭していました。

 私も次女の説教が終わったあとに長男を呼び、「お姉ちゃんのいうことは聞かないかんよ」、と、長男に言い渡しました。

 まあ、これで一件落着ということで少しの休憩のあと、私と2人の娘はバドミントンの練習に出かけようと玄関に行きました。
 そしたら、そこには女房が使った掃除機が置いたままの状態になっていたのですが、なんと、長男がその掃除機に向かって、「僕がやりました、ごめんなさい」、と何度も何度もあやまっているのです。

 まあ、反省してあやまることはよいことなのですが、なんと掃除機に向かってあやまっているのです。
 我が家には仏壇があるのでそこへ向かってあやまるのなら分かるのですが・・・

 そこで、私は、意を決して、息子に聞いてみました。
 そしたら、息子は、「お姉ちゃんに、そうじきにいわんといかんよ、そして、
そうじきにあやまらないかんよ、と、言われたから、そうじきにあやまっとるんやて」、と、返答しました。

 私は、返す言葉がなくて、「おまえはえらい、そうじきにあやまることはいいことだ!」、と、言ってあげました。
 そして、思わず抱きかかえて、「ところで、なんで、あんなことになったんだい」、と、聞いてみました。
 そしたら、鉢植えの木を上に引っ張るとどうなるのかな、と思ったそうです。
 さらに、上に引っ張ると、そのまま上に木がずんずん伸びていくのかな、と思ったそうです。
 で、実際に引っ張ってみたら下駄箱の上に置かれていた鉢植えが、ばさっ、と床に落ちてきて、木が鉢から抜けると同時に、砂が一面に散らばった、ということだったそうです。
 
 それから数日間は、悪いことをすると、押し入れを開けて、盛んにそうじきにあやまっていました。
 しかし、あまりに滑稽だったので、お姉ちゃんたちはかわいそうに思ったようです。
 ですから、掃除機にあやまる不自然さを弟に教えてあげたようです。
 ということで、最近では、悪いことをしたら女房に謝っているようです。

 皆さんも悪いことをしたときは
掃除機に謝らずに正直に謝りましょう。

 ということで、もうすぐお盆です。
 心のこもったご先祖供養ができたらと思っております。

 では、ごきげんよう!


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8月5日(金) 八ヶ岳連峰 赤岳

 東海女子大学も8月2日より待ちに待った夏休みとなりました。
 そこで、早速3日間の休暇を取り、行ってきました夏山山行にです。

 今回の参加メンバーは小学3年生の女子1名、小学1年生の女子1名、保育園年中組の男子1名、および私と女房の計5名でした。
 そして、目的地は八ヶ岳連峰の主峰赤岳(2899.2m)でありました。

 ということで、例によって山情報の提供ということになります。

 8月2日の朝6:40に自家用車で自宅を出発、名神自動車道と中央自動車道を利用し10:00少し前に諏訪南インターを降りました。
 そして、登山口のある美濃戸口を目指しました。
 美濃戸口にはバス停があり、また登山補導所もあります。

美濃戸口の登山補導所

 一般にはここが登山基地ということになっていますが、ここからさらにくねくねと曲がった細い山道を通り抜けていけば、赤岳山荘までは車で行くことができます。
 そこで、私たちは赤岳山荘まで車で進み、そこの有料駐車場に止めさせてもらいました。
 ここの駐車料金は1日1000円で、3日分の3000円を支払いました。

赤岳山荘の駐車場

 さて、ここで登山準備を整え徒歩5分のところにある登山口へ歩を進めました。
 11:00に登山口を出発、本日の宿泊地である行者小屋を目指しました。

登山口からは阿弥陀岳の山頂を
遥か彼方に仰ぎ見ることができました。

 南沢ルートを進んでいきます。
 沢に沿って樹林帯を登って行きます。
 下の図がルートマップです。
 黄色い線が歩いたコースです。

サムネイルなのでクリックすると拡大します。

たんたんとした道を登っていきます。

 上り始めてから1時間30分が経過した12:30頃に昼食をとりました。
 昼食はラーメンで卵入りのやつを登山道で作って食べました。
 食べている最中にカモシカが目の前に現れましたが、一瞬のことで、カメラに収めることはできませんでした。

山で食べると本当においしいんです。

 30分の大休息の後、再びあららぎクラブ登山隊は登りはじめました。

岩がごろごろしたところを通過してます。

 15:25に無事、本日の宿泊である長者小屋に到着しました。
 所要約4時間30分の行程でした。 

お互いの健闘をたたえあっています。

 到着後は、例によって女房と子どもを相手に大宴会を行いました。
 小屋の前においてあるテーブルにつまみや缶詰をひろげ、まずは売店で売っている缶ビールを買ってきて乾杯をしました。
 ちなみに350mlのレギュラー缶が1本500円でした。
 本当は生ビールにしたいところでしたが、1杯800円だったので缶ビールにしました。
 やはり1缶では不十分なのでもう1本買ってきてぐいっと飲りました。
 その後は持参したウイスキーをキンキンに冷えた天然水で割って、ぐびぐびとやりました。
 そうこうしていると、テント泊の人たちが夕食の準備を始めだしたので、こちらも自炊を始めました。
 今夜の夕飯は定番のカレーライスということでみんなもりもり食べました。
 
 夕食後は暮れ行く山並みを眺めながら残りのウイスキーを飲み干し、19:30に就寝いたしました。

夕暮れの赤岳

 2日目は6:00に起床、ご飯とお味噌汁とソーセージの簡単な朝食を作り腹ごしらえ、若干の休憩の後、7:50に小屋を後にし、今回の核心の登山へと出発しました。

 行者小屋から赤岳に登るルートには主に3つあります。ひとつは地蔵尾根で、もうひとつは文三郎尾根で、最後のひとつは中岳のコルへ通じる新道です。
 この中でもっとも厳しいコースが文三郎尾根で、今回はあえて子どもたちのためにこのコースを選んで進みました。

 さすがに、このコースは階段や鎖場の連続で小学生の2人はともかく保育園児の息子には気を使いました。
 一歩間違えば大事故につながるところがたくさんあるからです。
 

岩場に取り付けられた階段を登ります。
文三郎尾根を登り詰めた所から見る阿弥陀岳
赤岳核心部分の鎖場
赤岳直下の連続する鎖場です。
足を滑らせたら真っ逆さまです。

 やっとの思いで10:40に赤岳山頂に到着しました。
 メンバー全員感慨ひとしおでした。
 

赤岳山頂(2899.2m)

 あいにくのガスで視界は利きませんでしたが、高度感満点のロケーションに一同大満足でした。
 しかし、登るよりも下るほうが難しく、危険です。
 私としてはいかに全員を無事下山させるかということで胃が痛くなる思いを一方ではしていました。
 20分の休憩の後11:00に下山を開始しました。

くだりの難所です。
登りよりも神経を使います。
一歩間違えば新聞に載ります。

 難所も無事通過し、12:15分に赤岳と中岳との鞍部に到着しました。
 そしてここで昼食を作り一同腹ごしらえをということにしましたが、ここでアクシデント。
 女房が体調を崩し嘔吐しました。
 おそらく、寒さと緊張感のあまりこうなったのでしょう。
 安全なところにたどり着いたということでほっとし緊張の糸が途切れたものと思います。
 次女も腹痛を訴えて、あららぎクラブ登山隊はちょっとしたピンチ。
 しかし、こんなところではタクシーも救急車も呼ぶことはできません。
 とにかく自力で下山するしかありません。
 ということで、とりあえず、五目御飯とトン汁を作り、食べられるだけ食べました。

赤岳と中岳との鞍部での昼食
鞍部から見上げる赤岳 
やはり地面が赤い

 13:10に昼食を終え、下山を開始しました。
 いったん中岳に登り、それからもう一度下り、行者小屋へと続く下山路を進みました。

 そうして、15:00を少し回った頃に全員が無事下山を完了。
 ほっと胸をなでおろした一瞬でした。
 本日の行動時間は7時間あまりということになります。
 これはあららぎバドミントンクラブのトレーニング登山としては最長記録です。
 

 小屋についた後、女房はすぐに床に入って体を休め、私といったら例によって酒盛り。
 今日は3人の子ども相手に缶ビール2本とウイスキーの水割りをぐびぐびやりました。
 明日は登山口まで下山するのみということで、また、今日の緊張感が程よい疲労感となって、お酒の進むこと進むこと。
 子どもたちは「お父さんにお酒を飲ませるのは勿体無い」といっておりました。
 わたしは「こんなにおいしくお酒が飲めて幸せな気分になれるのだから、こんなに経済的なことはない」と反論しました。

ウイスキーの水割りを飲っています。

 その後夕飯の時間となり、この日は牛丼を作りました。
 娘に女房を呼びに行かせると、女房はすっかり元気になった様子でひとまずは安心。
 みんなでおいしく夕食をとりました。
 そして19:00には就寝しました。

 3日目、今日はいよいよ帰宅です。

 5:30に起床し、例によってご飯と味噌汁の簡単な朝食を作り、7:50に下山開始。

行者小屋前で記念撮影。

行きと同じコースをたどり10:20に無事登山口に到着しました。

登山口にある美濃戸山荘の売店で
無事の下山を祝して全員で万歳。

 ということで、2泊3日自炊小屋泊まりの山行は無事終了するとともに新たな1ページを我が家に刻みました。

 最後までお付き合いくださいましてありがとうございました。

 それではごきげんよう!

7月28日(木) 子どもに対する正しいバドミントン指導法

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