3月8日(月) スマッシュと短パンのボタン

 20年程前,私が東海女子大学バドミントン部の指導をしていたときのことである。

 ある時,尾張名古屋は露橋スポーツセンターというところで,東海地区の大学リーグ戦が行われた。大学リーグというのは2複3単の団体戦で行われるのであるが,ある選手が勝負のかかったシングルスに出場した。

 勝負がかかったといっても,相手は格下の選手で,そう慌てることもなく1ゲーム目を先取した。2ゲーム目も順当に点数を重ね,もう少しでゲームセットというところまで試合は進んだ。

 ところがここでアクシデントが起こった。といっても,怪我をしたわけではない。
彼女が後方に下がりながらスマッシュを打ったときのことである。渾身の力を振り絞りハードヒットし,前方へ跳びだしていこうとしたときのことである。彼女が,あっと叫んで,一瞬立ち止まったのである。しかし,ラリーは続いている。動きを止めるわけにはいかない。もちろん彼女はシャトルを追い続けた。しかし,動き方がおかしい。足の運び方もおかしい。なぜかお腹をへこませながら,身体をくの字に曲げるようにして動いている。

 私は腹筋でも痛めたのかなと思った。しかし,次の瞬間にそこで起こった出来事を理解した。

 そのラリーが終わった瞬間のことである。もちろん身体をくの字に曲げたような状態でまともな動きはできないのでそのラリーは落としたが,そのラリーが終わった瞬間のことである。彼女が脱兎のごとくベンチに戻ってきた。そして,事の真相をチームメイトに告げた。

 彼女の話によると,なんと,ラリー中,スマッシュを打った瞬間に短パンのボタンがとんでファスナーが開き始めたというのである。早速救急処置ということで,チームメイトが安全ピンを持ち出し,短パンのボタンの部分を留めてファスナーを整えた(ボタンを付け替える時間がないので)。一方,他のチームメイトはといったら,とんでいったボタンを探してベンチに持ち帰った。

 そのとき,その体育館には男子選手の姿も多くみられた。そして,この試合のことを観戦しているものも多かった。そこで,このコートの状況が観覧席にも伝わり,あちこちで笑い声や冷やかしの声が起こった。
 
 その後の試合に話を戻そう。彼女はそのときには,まだもって,うら若き乙女であった。これが恥ずかしくないわけがない(中年のおばちゃんだったら,こんな事を「へ」とも思わないだろうが。みたけりゃ,みろい,とでもいうのじゃなかろうか)。

 
おっと,失言,わたくしとしたことが品のないことを↑( )中。m(_ _)m

 試合再開後も彼女の動きはぎこちなく,顔は青ざめ,大量リードの得点差も,あっという間にひっくり返されて逆転負け。1対1のゲームオールとなった。

 で,さすがは女子学生チーム,5分間の休憩の間にチームメイトが更衣室でボタンを取り付け短パンは元どおり。回りのみんなが彼女を励まし,3ゲーム目開始。何とか接戦をものにし。相手に金星を与えずに済んだという次第。皆さんご苦労様でした。

 しかし,こんな時の女性の団結力にはびっくりさせられます。家人の妊娠出産の際の女性の団結力にも驚かされましたが。男性が入っていけない雰囲気がありました。どちらの場合にもです。すなわち,ボタンがとんだときも,出産の時にもです。

 さて,短パンについての解説だが,今は,ぶかぶかの短パンが流行っている。が,昔は,そのときは,ぴちぴちの短パンが流行っていた。メーカーは短パンの素材について,伸縮性とかフィット感だとかを競っていたように思う。だから,こんな事,つまり,ボタンがとぶようなことが起きたのである。

 彼女については,その試合の少し前の頃から,私は,その選手の体型について,最近太ってきたなー,と感じていた。急に太ると怪我をする場合があるので気をつけなければと思っていた。

 ボタンがとんだくらいで済んでよかったと,そのときは本当に思ったものでした。

 そのボタンをとばした彼女,今でもバドミントンをやっています。といっても,自分がというよりは小学校5年生の娘さんと,小学校3年生の息子さんに教えていますが。2人のお子さん,本当にがんばって練習をしています。お母さんのスパルタ指導に耐えています。私も週に2度ほど,2人のお子さんに特訓をする姿を遠くから拝見いたしておりますが。

 どうぞがんばって下さい。ご活躍を期待いたしております。


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3月1(月) 知っていましたか?

 今日から3月です。東海女子大学は春休み中ということで非常に静かな学内の状況です。運動部員やその他サークル活動にいそしんでいる人以外には学生の姿をあまり見かけません。

 大学には,夏休み,冬休み,春休みと,年に3回,長期休暇期間があります。もちろん,それぞれの休暇中は,いずれにおいても学内は非常に静かな状態になります。が,春休みは特に年度替わりということで,もの静けさを感じざるを得ません。それは,大学に長年勤務しているせいかもしれません。つまり,学校関係者にとっては年度末が1年の終わり,すなわち物事の完結であり,したがってそのことから,年の積み重ねを無意識のうちに意識しているのかも知れません。
 来し方(卒業生),行く末(新入生)を感じている春3月の今日は朔日(ついたち)です。

 さて,本題です。下の問題は小学校1年生の国語の問題です。そして,見たとおりに漢字の筆順を問うています。さらにこれは,娘が小学校から持って帰ってきたテストの答案用紙です。

 私は最初,先生の採点ミスじゃないかと思いました。つまり,私は,右という字も左という字も,最初に横棒を引き,そしてその後に下へ払うものだと思っていました。ところが調べてみたら違っていました。左という字はそれで良いのですが,右という字は最初に下へ払ってから,次に横棒を引くのす。

 ひょえー,今の今まで知りませんでした。けど,何でなんでしょう。似たような字なのに筆順が違うとは。何か理由があるのでしょうか。知っている人がいましたら教えて下さい。

 しかし,翻ってみて,私自身,そのほかにも筆順を間違っておぼえている字も多いことでしょう。授業の際の板書でも,色々と筆順を間違えていることだろーなー,また,誤字や脱字をたくさんしていることだろーなー,学生諸君に笑われていることだろーなー,と反省しきりの今日この頃です。



  と,まあ,こんな風に,私のやよい月はスタートしました。

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2月27日(金) こんな状況です

 下の写真は,私がよく行く羽島市民プールの正面玄関前の駐車場の様子です。しかし,なぜだか異様な雰囲気です。そう,駐車スペースにコーンが立てられているのです。たった4台分だけなのですが。だから,ここへ車を止めようとすると,車の外へでて,このコーンをどけなければ駐車ができないのです。いつものことです。

 しかも,この駐車スペースは,な,な,なんと身体障害者専用の場所なのです。

 つまりこういうことです。

 ここは身体障害者用の駐車スペースなのである。しかし,普通のスペースと同様にしていると,つまり,コーンを置かないでいると,一般の人の車でいっぱいになってしまうのである。だから,障害を持った人がいざ利用をしようとするときに使えないので,こんな状況になっている,ということなのである。全くもって不便きわまりないことである。。

 私は羽島市民の一人として恥ずかしい限りです。私もこのプールをよく利用しますが,確かに障害を持った人も盛んに利用しています。このプールの近くにある社会福祉協議会の人などが,障害を持った子供達の水泳指導をしていたりもします。

 しかし,この駐車場の状況は,いったい何と表現したらよいのでしょう・・・。開いた口がふさがらないので,よだれがこぼれそうです。と,冗談を言っている場合じゃありませんが・・・。羽島市民のモラルの低さを露呈しています。
 駐車スペースは道路を一本わたれば,なんぼでもあるのです。水泳やトレーニングをしようとしている人がほんの数十m歩くことを拒むとは・・・。

 そういえば,先日,自宅近くのスーパーマーケットに買い物に行ったときのことです。買い物を済ませ店を出ようとしたときのことです。スーパーの正面玄関横に設けられた身体障害者用の駐車スペースに一台の高級車が止まりました。ふと気になったので,車から降りてくる人を見ました。そしたら,なんと降りてきた人は,この地域の名士といわれている人でした。地域の色々な行事の時には,来賓席にふんぞり返っている人です。その人が,車のドアをばたんと閉めて,すた,すた,すた,とポケットに手を入れたまま,大股で店内に入っていきました。このときも,私は,開いた口がふさがらず,よだれがこぼれそうになりました。

 モラル,モラル,モラルの問題。わたしもこのことを,もって他山の石とし,モラルを高めることにしよう。
 近くの居酒屋でしこたまお酒を飲んだときなどにも,間違っても帰る途中に,空き地で用を足すなどといったことは,しない,しない。
 こんな事は生まれてこの方,一度もしたことはありません。ただの一度もしたことがありません。たぶん無かったと思います・・・w(°o°)w
 
 と,また冗談を言って終わるわけにもいきません。
 上述の駐車場の状況,羽島市民のモラルの向上に期待しながら,今後の成り行きを見ていきたいと思っております。

 それでは今日はこの辺で。


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1月17日(火) たのしいさんすうへ