あららぎバドミントンクラブトレーニング登山

 あららぎバドミントンクラブの体力トレーニングに関する基本方針です。
 それは、発育・発達の過程の中で、体がしっかりしてくるまでは、バドミントンの競技力向上を目指した専門トレーニングは行わないというものです。

 ジュニア選手に対して、体もしっかりできていないのに、スクワットだの、反復ジャンプだの、シザージャンプだの、体の一部分に極端に負荷がかかる専門トレーニングをやらせることは、百害あって一理なしだと、私は考えております。

 これに関して、体がバドミントンの競技力向上のためのトレーニングに、何とか耐えられるようになるのは12歳前後ぐらいになってからではないかと想像しています(これについては個人差が大きいとは思いますが)。

 したがって、それまでの時期に行わなければならないことはというと、動き作りだと思っています。
 つまり、自分の体(筋・骨格系)を、自分の意(脳・神経系)のままに操れるようにすることで、すなわち、「こう動きたい」と思ったら、「そう動くことができる」ようにするということです。
 で、これは文字にすると結構簡単なことですが、現実には非常に難しく、小さいときからのトレーニングがかなり必要となってきます(最近では、生活環境の変化のために、自分の体を自分の意のままに操れない子どもが増えているという研究報告もあるそうです)。
 
 サーカスの曲芸をイメージしてもらえばわかりやすいと思いますが、大きくなってからのトレーニングでは、あんなこと(曲芸)はできっこありません。
 すなわち、バドミントンの技術も曲芸と一緒だと思います。

 さて、動き作りに関して、私が重要に感じているものは、遊びです。
 友達との鬼ごっこ、ゴムとび、ドッジボール、缶蹴り、虫取り、魚取り、かくれんぼう、木登り、一輪車乗り、その他、これらに勝る動き作りのトレーニングはないのではないか、と思っています。
 また、公園の遊具での遊び、すなわち、ブランコ、滑り台、のぼり棒、シーソーなどはバドミントンのための最高のトレーニング機器だと思います。
 さらに、フィールドアスレチックなどは、本当に、子どもの動き作りには最適なもので、誰が考案したかは知りませんが、よくもまあ、バドミントンのためにこんなよいものを考えてくれたものだと感心しています。
 
 いろいろなスポーツを行うことも動き作りには重要なことで、テニス、卓球、ゴルフ、ボーリング、フィールドホッケー、スキー、スケート、水泳、サッカー、その他、子どもはそれこそ喜んでやります。

 他方、この時期には、動き作りと同様に、怪我をしにくい体を作るためのトレーニングも必要だと思っています。
 
 バドミントンでは、股関節、膝関節、肩関節、肘関節をはじめ、いろいろな関節を酷使します。
 ですから、そのような関節をまたぐ筋群を、ゆっくりとした無理のない動きの中で鍛えておくということも必要だと思います。
 
 歩くこと、これは人間の動きの中で基本の基本だと思います。
 また、怪我をしにくい体を作るといううえでも、基本の基本だと思います。
 これに関して、スポーツトレーニングの基本は、「走る」ことだとおっしゃる方がいらっしゃいますが、「歩く」ことは「走る」ことの基本だと思います。
 ですから、歩くことはスポーツトレーニングの基本の基本ということになります。

 ということで、山歩きは、あららぎクラブのバドミントントレーニングの基本の基本ということになっています。

 で、前置きが長くなりましたが、行ってきました、山登りにです。

 今回行った山は釜ヶ谷山(696m)です。
 メンバーは、あららぎバドミントンクラブ所属の5名で、内訳は、小学3年生の女子1名、小学1年生の女子1名、保育園年中組の男子1名、および代表兼監督兼コーチの私と栄養士兼カウンセラー兼トレーナー兼マネージャーの女房です。
 
 釜ヶ谷山は岐阜県は山県市に位置する山で、つい最近の市町村合併が行われる前までは、伊自良村に属していました。
 
 登山口は、岐阜県伊自良青少年の家を通り抜けたところに付けてあり、主に3つルートがありますが、今回は奥の院コースで登り、龍神コースで下山してきました。

 10:45に登山口を出発しました。


登山口にはキャンプ場もあります。 


一生懸命に登っています。


およそ3分の1登ると展望地があります。 

中間地点に甘南美神社の奥の院があります。

約2時間で頂上に着きました。

頂上ではラーメンを作って食べました。

メンバーはもりもり食べました。

 頂上では約1時間の休憩の後、龍神コースを約1時間半かけて下山しました。



登山口のキャンプ場には、岐阜県の木である、一位(いちい)の木が植えられていました。
実は、この一位の木ですが、古名を蘭(あららぎ)といいます。

つまり、昔はあららぎと呼ばれていました。
と、こんなことを子どもたちに説明したら、いたく感心いたしておりました。



帰りには、もちろん安八温泉に入って帰ったことはいうまでもありません。
この温泉はとてもお値打ちで、大人300円、小学生100円、小学生未満無料です。
家族5人で入っても800円でした。

ともあれ、よいトレーニング登山ができたということで、ご報告申し上げます。


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6月16日(木) ウエンブレーへ