サンバタラケット
 
 このサイトのバドミントンあれこれのページの中で紹介している、昭和30年代後半に作られたと思われるサンバタ社製のラケットがフジテレビ作成のテレビ番組にでた。といってもほんの数秒程度であるが。そのラケットとは→ここ
 上記に関連して、3月の下旬に、突然、フジテレビの番組制作会社のスタッフの人からメールが届いた。内容は以下のとおりである。

 実は、私どもはフジテレビで20世紀の遺伝子という番組を制作しておりまして、20世紀に偉大な功績を残された方を毎回1人出演者に迎え、その方の生い立ちから現在までをインタビュー形式でお伺いしまして、インタビューと資料映像、写真で構成してお送りしている番組でございます。今回ヨネックス創業者でもあります、米山稔氏を番組にお迎えしました。そこで、彼の生い立ちから現在までを番組内で構成する際に、ヨネックスがバドミントンの研究をさせていただいたサンバタ社のバドミントンラケットがあれば思い、探しておりましたところ、HPで拝見できたので、それをお借りする事は出来ないかと思いまして、ご連絡させていただきました次第です。サンバタに関してはいろいろ調べてはいるものの、なかなか資料が見当たりません。もし他にご存知のことがありましたら、教えていただければと思います。突然のご連絡で失礼ですが、よろしくお願い致します。

 という依頼であった。これに対して、私としては断る理由は全くこれなく、また、お役に立てるのであればということで、喜んで宅急便でお送りしお貸ししたという次第。現役時代そして監督時代、ヨネックスさんにはラケットの提供等ずいぶんお世話になったので、よかったと思っている。
 で、数日前、4月26(土)の朝放映されたビデオが送られてきたので、それを見たら、ちゃんと私のラケットが数秒間ではあるが画面一杯に大きく映し出されていた。実は、このラケットは知り合いの大学教授からもらい受けたもので、その教授曰く、自分がもっているよりもおまえさんがもっている方が世の中の役に立つだろう、ということであったが、本当に役に立ってよかった。

 ビデオを見たら、ヨネックス社の創業者である米山稔氏は新潟の下駄製造を生業にしている家に生まれ、戦後その技術を活かして、おき網漁の浮きの製造工場を起こしたが、プラスチックの登場でうまくいかなくなり、それにかわる起業として、下駄作りで培った木工加工の技術を活かしてラケット製造業をはじめたということであった。最初は、サンバタラケット社の下請けとして仕事を始めたそうだが、そのサンバタ社の倒産によって連鎖倒産の危機もあったが何とか乗り越えて、現在のような世界的なバドミントンラケット製造メーカーになったということだ。そこで、私のサンバタラケットが必要になったという次第。
インターネットの普及でテレビ番組制作会社も機動力が増したということか。yahooの検索画面でサンバタと打ち込むと、やはり私のサイトのサンバタラケットのページがでてくる。
 
 こんなこともあるんだ、ということで今日はおしましい。じゃんじゃん。


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