サンバタ社製アンティークラケット&シャトルコック

 下の写真のラケットとシャトルコックは、かつてヨネックスの親会社として、全国的にバドミントン用具を販売していたサンバタ社製のものです。
 これは、つい先日、ある方から譲り受けたもので、昭和30年代の後半に製造・販売されたものです。
 この「ある方」とは、千葉県に在住されている方で、大学を卒業後、中学校および高等学校の保健体育科の教員を長年にわたって勤め上げられたそうです。
 バドミントンは専門ではないのだが、幅広くスポーツに関わってきた中で、昭和30年代の後半に購入し、その後、手元に置いてこられたものだそうです。
 私とは全く面識がありませんでしたが、たまたま、このサイトをご覧になり、小職がバドミントンアンティークを収集していることを知り、少しでも役に立つのならばと、メールを頂戴いたしました。
 私といたしましても、貴重な文化財ですので、次の世代に引き継ぐまで、私の手元に置かせてくださいということで、お譲りいただいた次第です。
 M.H先生、どうもありがとうございました。

 さて、ラケットの方は、オールウッド製でラケットプレスがしてあります。 
 したがって、保存状態がよいので、当時のままの姿で残されています。
 重量は、約135gあります。
 現在のラケットが90g前後ですから、約1.5倍の重さということになります。
 一方、シャトルコックはというと、いわゆる、陸鳥球です。
 おそらく、鶏の羽根が使われているものと思われます。
 したがって、反りと曲がりが大きく、普通に打つと、飛ばないことが予想されます。
 また、真っ直ぐ、素直には飛んでくれそうになく、シュートしながら飛んでいくことが予想されます。
 ですから、こんなに重いラケットで、しかもなかなか思うように飛んでくれないシャトルを打ち合う当時のバドミントンは、さぞや大変だったことでしょう。
 ともあれ、貴重な文化財を後生に残したいと考えております。
 ということで、話題提供まで。


プレスをつけた状態のラケット プレスをとったラケット
シャトルケース ふたを取ったケース
6個入りです 羽根が大きく曲がっています