娘とバドミントンその2
 
 4月10日以来、毎週木曜日の夜に、60分〜90分程度、小学1年生の長女とバドミントンを楽しんでいる。

 昨日は、5限目の卒論ゼミのあと、学生の質問に対する回答が長引いた。で、大学を出る時間が大幅に遅れた。娘とのバドミントンはクラブの会員が集まる前におこなうので、体育館に行くのが遅れると、それだけやれる時間が少なくなるのである。きっと、娘はやきもきしながら私の帰りを待っているだろうなと考えながら、いつもは1時間かかるところを、マウンテンバイクのペダルを全力でこいで、40分で帰宅した。案の定、娘は、帰るのが遅いと怒っていた。そこで、着替えもそこそこに、水を一杯飲み干して、体育館へと車で出かけたのであった。

 さて、娘とのバドミントンであるが、最初の頃は、ラリーがよく続いた。しかしながら、最近は続かなくなってきた。理由は明らかで、娘が本格的にシャトルを打ちたいと言い出したからである。
 実は、隣のコートで、小学校高学年の女の子が、お母さん相手に、クラブのメンバーが集まる前にマンツーマンで練習をしているのである(ちなみに、そのお母さんは、私の教え子であるが)。で、その子がスマッシュなどをかっこよく打つのである。それを見ている娘が、あのお姉ちゃんみたいに打ちたいと言い出したのである。まあ、私としては、まだ10年はやい、などということもいえず、じゃあやってみようかということで、ハンドルの持ち方とか、ストロークについて少しだけ教えた。娘としても、いっぱしのバドミントン選手になったような気分で、ちゃんと教えてくれないとだめだよ、なんて生意気なこともいっていた。
 しかし、そうはいっても、当たるわけがない。娘は何回やってもうまくいかないので、そのうちに、おとうさんの教え方が悪いと怒りだした。そして、しまいには、泣き出してしまった。まあ、そんなショウもないことで泣きなさんな、ともいえず。そのうちに、必ず、おとうさんが打てるようにしてやるからねと、心ならずも言ってしまった。

 そこで、ここ2〜3回の練習では、「ビシッ」と打てるようになりたいという娘の要望で、そのための練習をしている。子供の運動学習能力は、大人のそれに比べて格段に高く、なんでもすぐに吸収していくように思える。まあ、少しずつではあるが、「ビシッ」に近づいてきたようである。で、昨日は一つの工夫をした。それは、ネットを低くするということである。つまり、通常では155cm位の所にネットの上端がくるのであるが、それをぐっと下げて、娘のあごの高さくらいに上端がくるようにネットを張った。そうしたところ、目に見えて「ビシッ」になってきたのである。それはそうであろう、娘の身長は約110cmであるので、155cmのネットの高さは、身長の約1.4倍になるのである。それを私に置き換えてみると2m42cmのところにネットの上端があるのと同じなのである。これは、子供にとって、大きなプレッシャーである。目前にそびえるネットはどうしても目に入ってくる。やはりこれでは「ビシッ」にはなりそうにもない。
 で、低いネットを挟み、ショートサービスラインあたりに娘を立たせ、シャトルをトスしてやると、相手コートのバックバウンダリーラインの向こうまでシャトルをとばすことができるようになった。ただこれだけのショウもないことではあるが、娘は飛び上がって喜んでいた。まあ、親としては、娘の喜ぶ姿を見て悪い気持ちはしない。こおやって、娘と一緒にスポーツができることはとても幸せなことなのであろう。で、こんな話を家に帰ってきてしていると、年中になる2番目の娘も、私もバドミントンに行きたいと言って、お母さんを困らせている。もう少し大きくなったら、姉妹でやるのもいいかなと思っている今日この頃である。


 
さてさて、こんなバドミントン、いつまで続くことやら。

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