娘とバドミントン
 
 昨日、娘とバドミントンをした。この春、小学校へ入学したので、そろそろ本格的に教えた方がいいかなと思ってのことである。Hバドミントンクラブが練習しているT小学校の体育館でメンバーが集まる前に1時間30分くらい練習をした。もちろん、本格的といってもほんの羽根突き遊び程度ではあるが。
 実は、私は娘が生まれたそのときからバドミントンをやらせたくて、今日まで計画を練ってきたのである。
 話は変わるが、昨年、わたしは娘にバドミントンを見せるため、ある試合会場へに連れていった。ところが、その試合では、ある女子選手が激戦の後に足をけいれんさせ、苦痛に身をよじるという場面があった。それを見て、娘はバドミントンなんか絶対にしないと叫んだ。そのある選手は、たまたま、わたしの教え子で、わたしは思わず、こんなところで足をつらせるなよ、と心の中で叫びながら彼女の足をマッサージした。そのあと、わたしは娘をなだめすかすのに苦労をした。しかし、娘はある一言でバドミントンをやるといいだした。バドミントンをがんばれば、いろいろなところへ行くことができるよ、北海道にもいけるよ、九州にも行けるよ、四国にも行けるよと、わたしが言ったとき、四国という言葉に反応した。実は、つい最近、保育園の時の大の仲良しのMちゃんが、おとうさんの仕事の都合で四国の高松に引っ越していったのである。だから、バドミントンをやれば、Mちゃんに会えると思っているのである。
 話を元に戻して、昨日はつくづく、スポーツって本当にいいもんだなー、と思った。親子の心が一つになれるのである。昨日は、羽根突き遊びで何回続くか2人でがんばってみた。最初はなかなか続かなかったが、娘が目標100回と言い出した。もちろんわたしは絶対にできっこないと思った。せいぜいできて20回だと思った。が、100回できてしまったのである。で、そのときに娘がわたしの所へ駆けてきて言ったのである。なんだかわからないけど、おなかの下の方からじわじわと何かが上がってきて、何かわからないけど、とってもいい気持ちなの、と。そして、わたしに抱きついたのである。最近、わたしが忘れていた感覚、昔は確かにあった感覚ではなかろうかと思った。

 やっぱりスポーツはいいのである。スポーツにはわたしたちの人生を豊かにしてくれる力があるとつくづく思った。
 

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