三菱自動車バドミントンホーストライアル |
こんにちは、お久しぶりです。
東海学院大学も明日の集中講義をもって、本年度の授業を終了します。
といっても、集中講義が開講されているのはほんの数科目で、今日などは、ほとんど学生の姿も見かけません。
ということで、徒然なるままに話題を提供いたします。
さて、標題のイベントが今年も、2008年5月1日〜4日までの4日間にわたって、英国で開催されます。
といっても、バドミントン競技ではありません。
ホーストライアル、すなわち、総合馬術競技です。
総合馬術競技とは馬場馬術競技(調教審査)、耐久競技、障害飛越競技の3種目の合計点数によって順位が決定される馬術競技のことです。
そして、このバドミントンホーストライアルとは、英国のバドミントンという地で開催される世界最高峰の総合馬術競技のことなのです。
ちなみに、このバドミントンという地は、ボーフォート公爵家の地所で、そこにはバドミントンハウスと呼ばれる公爵家の邸宅があります。
当然のことですが、この競技はそのハウスを中心に開催されます。
また、このバドミントンハウスの中でやっていたということにちなんでバドミントンというラケット競技の名前が付けられたと考えられています。
バドミントンハウスの前での競技の様子 |
他方、そのバドミントンホーストライアルというイベント名の前には三菱自動車という日本の企業名が冠せられています。
これは、なんとこの日本の企業がこのイベントのメインスポンサーをつとめているからです。
しかも16年連続でメインスポンサーとなっているそうなのです。
これは、スポーツイベントのスポンサーとしては異例の長さだそうです。
今大会の優勝賞金は60,000ポンド(約1300万円)だそうです。
今年もまた、 Mitsubishi Motors Trophy(三菱モーターストロフィー)を巡って熱い戦いが繰り広げられることでしょう。
ちなみに、このトライアルの第1回大会は1949年にさかのぼるそうです。
開催されるきっかけになったのが、1948年に第二次世界大戦後初めて開かれたロンドンオリンピックだそうです。
すなわち、このオリンピックでも総合馬術競技が開催されましたが、ここで英国チームはよい成績を得ることができませんでした。
そこで、それを観戦していた第10代ボーフォート公爵が、乗馬を伝統とする英国がこのようなことではいけないと考えたわけです。
そのため、すなわち、英国のオリンピックチームを強くする目的で、ロンドンオリンピックの翌年から自分の地所でこの競技会を始めたわけです。
第10代ボーフォート公爵は、当時、英国王室の乗馬指南役を務めていたということなので、当然の行動だったのかもしれませんね。
一般に、英国で「バドミントン」というと、バドミントン競技よりもこのイベントを連想する人の方が、私の経験からすると、多いようです。
またまたちなみに、4年後に開かれるロンドンオリンピックで馬術競技はグリニッジパークで開催されるそうです。
もちろん、このグリニッジパークにはあのグリニッジ天文台があります。
そして、ここは伝統的に経度0度と定められているところで、グリニッジ標準時の基準となっています。
ということで、ごきげんよう!
The Mitsubishi Motors Badminton Horse Trials 2008 - 1st-4th May
オフィシャルサイト→ http://www.badminton-horse.co.uk/