ボーフォート公爵家

標題のボーフォート公爵家とは、あのバドミントン競技の発祥の地ともなったバドミントンの地を所有する貴族のことで、その当主はバドミントンハウスの主でもあります。

バドミントンハウス(蘭撮影)

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このボーフォート公爵家は、1682年、時の国王チャールズ二世によって叙爵されたヘンリー・サマーセットに始まりますが、イングランド公爵第5位の家柄です。

初代ボーフォート公爵
ヘンリー・サマーセット

1682年にボーフォート公爵に叙されたサマーセット家ですが、それ以前は、ウスター侯爵とウスター伯爵の2つの爵位を持っていました。
が、それに加えて公爵位を手に入れたわけです。

さて、この初代公爵ヘンリー・サマーセットが若き日のイングランドの状況はといったら、清教徒革命のまっただ中で、国内は内戦状態でした。
しかしながら、彼が20歳の時(1649年)、国王チャールズ一世が処刑され王政が廃止されました。
そこで、内戦状態が一段落し、軍人クロムウエルによる共和制時代を迎えましたが、クロムウエルの没後、共和制も破綻し王政復古となりました。
このときにフランスに亡命していたチャールズ二世をイングランドに迎入れて王政復古を実現したメンバーの一人がヘンリー・サマーセットということで公爵に叙されたのです。

さて、バドミントン競技のルーツが1800年代半ば頃にバドミントンハウスで遊ばれていたバトルドー・アンド・シャトルコックであることはいうまでもありません。

このときの当主はヘンリー・サマーセットから数えて8代目のヘンリー・フィッツロイ・サマーセット(1824年〜1899年)で、色々なスポーツの誕生に関わったことからスポーツ公爵とも呼ばれていました。
ただし、この公爵は何人もの愛人を持っていたことでも知られています。
しかしながら、ジョージアナ・シャーロットという賢夫人のおかげでスキャンダルになることはなかったそうです。

第8代ボーフォート公爵
ヘンリー・フィッツロイ・サマーセット

現在のボーフォート公爵はデービッド・サマーセット公が第11代を継いでいます。
現在84歳(1928年2月23日生まれ)のご高齢ですがお元気の様子です。

第11代 現ボーフォート公爵
デービッド・サマーセット